はんぶん青森日記

はんぶん青森暮らしの記録のようなもの

ヤーヤドー、ねぷたまつりがいよいよ始まる

夏の青森といえば?そう、ねぷたである。

ね「ぶ」た? いいえ、私が半分暮らす街、弘前はね「ぷ」た なのである。

 

一般にイメージされる、巨大な3D張り子が練り歩くのは青森市のもので、これはね「ぶ」た。

掛け声は「ラッセラー」。そして、白い浴衣に花笠、鮮やかな襷など衣装を身に纏ったハネトが踊り歩く、とても派手なお祭りである。

一方で弘前のね「ぷ」たは、扇型のものが主。掛け声も青森とは違って「ヤーヤドー」とまるで違う。

また、青森のようにびょんびょんと跳ね回るハネトもいない。

 

先述のように青森ねぶたは巨大な3D張り子が次々繰り出されるし、更に大企業がスポンサーとなって運行しており、時に話題になるようなデザインのものも練り歩いている(ちゅ~るねぶたなど)。

また、正装してルールを守れば他所者もハネトとして飛び回ることができる。

そして、フィナーレではねぶたを海上運行して花火もぶち上げる始末で、兎角大盛り上がりの派手派手なのである。

 

一方、弘前ねぷたは平面絵だし、人々は跳ね回らずゆっくりと歩いている。掛け声も勢いよく、というよりも「ヤーーーーーーヤドーーーーーーーーー」と比較的落ち着いたテンポである。そして、飛び入り参加はなく、各団体、つまり弘前市民がねぷたと共に歩いてゆくのを観客は見守るだけである。

もしかすると青森と比べて「地味」と感じる人もいるのかもしれない。

 

だが、弘前ねぷたはそこがよいのだ。

お祭りというのはその土地のものである。市民が作って、市民が歩いて、市民が見て楽しむ。なんといってもそれが第一である。

他所者にも知れ渡り、いっちょ見てみようかと全国から人を引き寄せるほどの祭りになりながらも、手作り感というか「地の祭り」の風情を保ち続けているのが弘前ねぷたの凄いところだと思う。

 

明日、8月1日からいよいよ弘前ねぷたまつりが始まる。

ちょっとだけ気持ちを青森から西に向けて、あなたも弘前ねぷたを見てみませんか。